PCとiPhoneで画像・ファイルを共有する方法
iPhoneで撮った写真をPCへ渡し、PCで用意した画像をiPhoneで確認する。さらに、その画像をAIに見せて記事の素材や作業の判断に使う。こうしたやり取りを、一つのページにまとめたのが、自作ツールの「PC共有」です。
PCとiPhoneのどちらからも画像やファイルを送れ、文章やURLは共有メモでやり取りできます。単に写真を移すだけでなく、端末をまたいでAIを使う作業を進めやすくするために作りました。
以下では、双方向の共有と、送った画像をブログ・加工・作業確認に使う流れを紹介します。以前は「Drop」と呼んでいたものを、使い道が増えたので名前を変えました。
PC共有でできること
- PCとiPhoneの間で、写真・動画・PDF・テキストファイルを送り合う。 どちらから送ってもよい
- 共有メモで、文章やURLを行き来させる。 片方で入力すると、もう一方へ自動で映る
- AI作業用の受信箱へ、画像や資料を送る。 AIに見せたいものだけを、ふだんの共有と分けて置く
自宅PCの中で動く小さなWebサーバーが受け取ります。通信はTailscale(自分専用の閉じたネットワーク)につながっている間だけで、ルーターの公開や月額料金は要りません。
PCとiPhoneのどちらからも送れる
使うのは同じ1枚のページです。iPhoneではSafariで開いてホーム画面にアイコンとして置き、PCではデスクトップのアイコンから開きます。
| 向き | 操作 | 相手側で |
|---|---|---|
| iPhone → PC | 送り先を「PC⇔iPhone」にして、ファイルを選んで送信 | PCのページの共有履歴に出る |
| PC → iPhone | 同じページでファイルを選ぶか、コピーした画像を貼り付けて送信 | iPhoneのページの共有履歴に出る。写真は「表示」、動画は「再生」 |
| どちらからでも | 共有メモに入力か貼り付け | 入力をやめて約0.5秒後にもう一方へ映る |
iPhoneの写真ライブラリに残したいときは、表示した画像の「写真に保存」を押します。最後の1タップだけは、Safariの仕様で省けません。「表示して見る」ことと「iPhoneに保存する」ことは別の操作です。
画像をAIの作業へ渡す
送り先は2つあります。
- PC⇔iPhone: ふだんのやり取り用。共有履歴に並ぶ
- AI作業用の受信箱へ: AIに見せる画像・資料用。PCの
inbox\dropというフォルダに保存され、共有履歴には混ぜない
ここで大切なのは、受信箱へ送った時点では、AIは何も読んでいないことです。画像をAIの作業の入口に置き、そのあとでAIに頼みます。
inbox\drop 内の最新ファイルを確認して、内容を要約してください。
Claude CodeやCodexをWSLで使っているなら、パスは /mnt/c/... の形で渡します。
送った画像をどう使うか
実際に使っていること
- 記事に載せる画面の写真。 iPhoneのTelegramに届いた質問の画面を撮り、受信箱へ送って、個人情報をぼかしたうえで記事に載せました(Telegramの記事の画面写真)
- 文章やURLの受け渡し。 PCで見つけたURLを共有メモに貼り、iPhoneで開く
使い方の例
次のような使い方ができます。受信箱へ送るのはPC共有の役目で、そのあとの判断や加工は、AIに頼む作業です。
- 作業判断に使う。 エラー画面や作業画面を送り、「何が起きているか見て」と頼んで、次の対応を相談する
- 画像を加工して使う。 画像を渡し、切り抜きや文字入れの内容を指示する。加工は、PC共有ではなく、対応するAIや編集機能が行う
- PCで用意した画像をiPhoneで確認する。 PCから共有し、iPhoneで表示して仕上がりを見る
使い始める準備
- PCとiPhoneの両方にTailscaleを入れ、同じアカウントでつなぐ(iPhoneは「Connected」にする)
- PC共有のサーバーを、自宅PCで動かしておく
- iPhoneのSafariで、PCのTailscaleアドレスのページ(
https://で始まるもの)を開く - 共有ボタンから「ホーム画面に追加」を選び、名前を「PC共有」にする。以後はアイコンから開く
- PCでは、デスクトップの「PC共有」アイコンから同じページを開く
使うときの注意と制限
- PCがスリープ・電源オフのあいだは送れない
- 1ファイル2GBまで。動画は送信が終わるまでSafariを開いたままにする
- 共有履歴には新しい5件が出る。「削除」を押すと、PC上の元ファイルも消える
- ログイン認証はなく、自分のTailscaleに入れる端末なら誰でも送れる。他の人とネットワークを共有しているなら、送れる端末を絞る
- 秘密の情報や、お客さんの画像は送らない
画像送信だけを切り出した小さな受け口
PC共有とは別に、「画像をPCの受信フォルダに保存する」部分だけを取り出した小さな受け口(Node.js 24の1ファイル)も試しています。iPhoneの写真アプリの共有メニューに「AIに送る」を出す形です。PC共有のように送り合うことはできず、1回に送れるのは画像1枚・25 MiBまでです。
- PCにNode.jsとTailscaleを入れ、受け口を起動する
- iPhoneのショートカットを作る。名前は「AIに送る」で、「共有シートに表示」をオンにする
- 「URL」アクションに受け口のアドレスを入れ、「URLの内容を取得」でPOSTする。本文は「ファイル」にして「ショートカットの入力」を指定する
- 写真アプリで画像を開き、共有→「AIに送る」で送る
詰まりやすいのは1か所だけです。「URLの内容を取得」のURL欄に前のアクションの変数が入り、正しいアドレスでも通らなくなります。その場合はURL欄の変数を消して、アドレスを文字で入れ直します。
確かめたこと、確かめていないこと
確かめたこと:
- PC共有そのものは、自分のiPhoneとPCで日常的に使っている
- 小さな受け口は、curlでPNGを送ると、保存された画像が送った画像と完全に一致した。不正な名前・空の本文・25 MiB超過は拒否され、ファイルが残らない
確かめていないこと:
- 小さな受け口に、iPhoneの共有メニューから送る実機の試験
- Androidの実機での動作
- Windowsのサインインのたびに、常駐が自動で起動すること
こんな人に向く
- WindowsのPCでClaude Codeなどを使っていて、スマホの画面や写真をよくAIに見せたい人
- iPhoneとPCの両方にTailscaleを入れられる人
作るのに時間をかけたくないときは
詰まりどころを1つずつ潰していく時間は、どうしてもかかります。実際に作って動かしているものは、そのまま使える形に整えています。 新しく出したときと、記事にしていない小さな回避策は公式LINEで先に流しています。今あるものはAIクラフトに置いてあります。
よくある質問
送った画像を、AIが自動で読んで処理してくれますか?
いいえ。「AI作業用の受信箱」へ送ると、PCの受信フォルダへ保存されるところまでです。そのあとで、AIに「受信箱の最新ファイルを見て」と頼みます。解析・加工・記事への掲載は、AIへの依頼で行います。
iPhoneからだけでなく、PCからも送れますか?
送れます。PCで同じページを開き、ファイルを選ぶか、コピーした画像を貼り付けて送信します。iPhone側ではそれを表示・再生でき、写真に保存することもできます。
インターネットに公開する設定は要りますか?
要りません。自分のTailscaleのネットワークの中だけで受け取る作りです。
Androidでも使えますか?
PC共有そのものはiPhoneとPCで使っていて、Androidの実機では試していません。
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