PC動作監視を自動化したら画面が一瞬チラつく問題の解決と、Sysmonの罠
title: PC監視を自作してつまずいた、画面のチラつきと謎のアカウントの解決策 description: Windows SysmonでPC監視システムを自作した際につまずいた、PowerShell画面のチラつき、CodexSandboxアカウントの誤検知、IPv6によるDNS漏れの解決策を解説します。
PCの不審な動きを検知するために監視システムを自作した際、15分ごとに黒い画面が一瞬だけ開いて作業が中断される問題に直面しました。さらに、身に覚えのない「CodexSandboxOnline」というアカウントが作成され、侵入警報が鳴るトラブルも発生。この記事では、実際に開発する中で踏み抜いたこれらのトラブルの解決策と、Windows Sysmonを用いた監視環境の構築手順を解説します。私が実際に手を動かして解決した手順です。
タスクスケジューラでPowerShell画面が一瞬表示される現象を消すには?
自作の監視スクリプトをタスクスケジューラで15分ごとに自動実行するように設定したところ、作業中にPowerShellのコンソールウィンドウが一瞬だけ表示され、アクティブなウィンドウのフォーカスを奪われる現象が発生しました。 タスクスケジューラの設定変更では別の権限問題が発生するため、VBScriptを経由してPowerShellを非表示で起動する方式に変更しました。
以下のVBScriptファイルを作成し、タスクスケジューラから呼び出します。
Set shell = CreateObject("WScript.Shell")
shell.Run "powershell.exe -ExecutionPolicy Bypass -File C:\SecurityWatch\collect.ps1", 0, False
shell.Run の第2引数に 0 を指定することで、ウィンドウを非表示にしてPowerShellを実行できます。これで、作業中に突然画面がチラつくストレスから完全に解放されました。
謎のアカウント「CodexSandbox」が勝手に作成される原因と対策
監視システムの稼働後、CodexSandboxOnline などの謎のアカウント作成を検知しました。調査の結果、犯人は外部の侵入者ではなく、自身で使用していたChatGPT(OpenAIのCodex機能)でした。


このアカウントは無害ですが、監視ルールで検知対象にしていると誤検知されます。ChatGPT利用時は、除外リストにアカウント名を追加してください。
Codexの具体的な挙動や導入時の注意点については、OpenAI Codexを自分のPCで動かす設定と、導入でつまずく3つの罠で詳しく解説しています。
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Windows 11に標準搭載されたSysmonを有効化する手順
Windows Sysmonは、Windows 11のアップデートによりOSのオプション機能として標準搭載されました。有効化の手順は以下の通りです。
- 管理者権限でPowerShellを起動します。
- 以下のコマンドを実行して、オプション機能を有効化します。
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Sysmon
- 有効化後、Sysmonサービスを初期化して起動します。
sysmon -i
これでSysmonのログが記録され始めます。デフォルトのログサイズ上限である 20MB ではすぐに上書きされるため、数GB程度まで拡張してください。
自作監視で踏み抜いたDNS設定と「IPv6」の盲点
外部への不審な通信をブロックするためDNSを「1.1.1.2」に変更しましたが、一部でブロックが機能していませんでした。原因は、Wi-Fi接続の IPv6 側DNS設定がルーターを向いたままだったことです。WindowsはIPv6を優先するため、IPv4側だけを変更してもルーターを素通りします。
解決するには、IPv4とIPv6の DNS設定 を以下のように揃えます。
# Wi-FiアダプターのDNSをIPv4/IPv6ともに安全なサーバーに固定
Set-DnsClientServerAddress -InterfaceAlias 'Wi-Fi' -ServerAddresses "1.1.1.2", "1.0.0.2"
Set-DnsClientServerAddress -InterfaceAlias 'Wi-Fi' -ServerAddresses "2606:4700:4700::1112", "2606:4700:4700::1002"
ルーターの接続トラブルや自動再起動の仕組みについては、WiMAX L13のWi-Fiが切れる問題を解決し、ワンタップで再起動するツールにまとめています。
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自作監視システムを安定運用するための重要ポイント:
- PowerShellの定期実行はVBScript経由で完全非表示にする
- ChatGPT(Codex)のアカウント自動作成は除外リストに登録する
- DNSのマルウェアブロックはIPv4とIPv6の両方を設定する
このような監視システムの構築には、他にも多くの落とし穴が存在します。より詳細なトラブルシューティングは、SysmonでPC監視システムを自作して踏み抜いた9つの落とし穴と解決策を参考にしてください。
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次にやること
まずはご自身のPCのタスクスケジューラに登録されているPowerShellタスクを見直し、一瞬だけ表示されるウィンドウをVBScript経由の非表示設定に切り替えてみてください。作業中のストレスが解消されるはずです。
ただし、Sysmonのログを監視して、Codexのような無害なプログラムと本物の脅威を正確に仕分けするルールを自分で一から構築し、ダッシュボードまで作成するには膨大な調整とデバッグの手間がかかります。
PCの完全バックグラウンド監視設定とSysmon導入手順一式を、一から組まずに使いたいときは
詰まりどころを1つずつ潰していく時間は、どうしてもかかります。実際に作って動かしているPCの完全バックグラウンド監視設定とSysmon導入手順一式は、そのまま使える形に整えています。 新しく出したときと、記事にしていない小さな回避策は公式LINEで先に流しています。今あるものはAIクラフトに置いてあります。
よくある質問
PowerShellの非表示実行はタスクスケジューラの設定だけではできないのですか?
タスクスケジューラの「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」を選択すれば非表示にできますが、管理者権限の挙動が変わったり、ネットワークドライブが見えなくなったりする制限が発生します。VBScriptを経由させる方法であれば、通常のログオン状態のまま完全に非表示で実行可能です。
CodexSandboxというアカウントは削除しても大丈夫ですか?
削除しても問題ありませんが、ChatGPTやCodexでプログラムの実行テストを行うと、再度自動的に作成されます。無害なアカウントであるため、削除するよりも監視システムの検知除外リスト(ホワイトリスト)に登録する対応が推奨されます。
Sysmonを有効化するとPCの動作は重くなりますか?
Sysmonはカーネルモードで動作するため、通常の利用で体感できるほど重くなることは稀です。ただし、大量のファイルアクセスや通信が発生する環境ではログ書き込みの負荷が増えるため、不要なイベント(特定の正常通信など)をXML設定ファイルで除外するチューニングが推奨されます。
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