開発記録

ClaudeとCodexの3アカウント運用で失敗した話

3つの作業画面が並び、2つ目と3つ目の間の連携が赤い×で止まっている図

Claudeの2アカウントとCodexの1アカウントを組み合わせれば、もっと作業が進むのではないか。そう考えて、3アカウントを使った自動運用を試しました。

結果は、期待したようにはいきませんでした。自動化したはずなのに、エラーを解消するための対応が続き、肝心の作業がなかなか前に進まなかったからです。そして、同じ環境で長い会話を続けるうちに、AIが期待した仕事をできなくなっていく感覚もありました。

私が試した範囲では、まとめて自動運用するより、ClaudeとCodexに別々に作業を任せるほうが、それぞれの力を引き出せると感じました。以下は、その失敗の記録です。なお、原因は切り分けていないので、何が効いたのかは最後に1か所でまとめます。

3アカウントを組み合わせて、作業を自動化したかった

使ったのは、Claudeの2アカウントとCodexの1アカウントです。Claude CodeはAnthropicのAIをPC上の開発作業に使う道具、CodexはOpenAIの同じ種類の道具で、どちらもPCのフォルダの中でコードや文章を直せます。

複数のAIで仕事を分担し、人が繰り返し指示を出さなくても作業を進められる状態を目指しました。作業の依頼を1か所にまとめ、管理用のスクリプトが各アカウントの利用上限の残りを見て、どのアカウントに渡すかを決める形です。

それぞれを単独で使うと便利なので、組み合わせれば、さらに任せられる仕事が増えると考えていました。しかし、個別に使って役に立つことと、連携させた仕組みが安定して動くことは、別の課題でした。

自動化しても、エラー対応で作業が進まなかった

本来は、自分が手を動かす時間を減らすための自動化でした。ところが、動かしている仕組みのエラーを解消する対応が続き、作りたいものを進める時間が取られました。

実際に対応したのは、たとえば次のような問題です。

  • 同じ依頼に、Codexが3つ同時に動いていた。依頼ごとに「実行中」の記録を残し、同じ依頼を重ねて動かさない仕組みを足した
  • 利用上限に達したアカウントで起動し、作業を始める前に数秒で終わる実行が続いた。上限に達したアカウントをしばらく選ばない形に直した
  • 使用量を表示する自作の画面が、同じ分を二重に数えていた。実際より多く見え、利用上限が近いと判断しかけた

どれも、作りたかったものではなく、自動化の仕組みそのものを直す作業です。

AIが動いていることと、仕事が前に進んでいることは同じではありません。自動実行を続けても、人が問題を確認して直す必要があるなら、狙っていた省力化には届きません。今回の運用では、3アカウントを連携させる便利さよりも、その状態を維持する負担のほうが大きくなっていました。これが、失敗したと判断した理由です。

長い会話を続けるほど、仕事の質に違和感が出た

運用していて気になったのは、同じ環境で長く会話を続けたときの変化です。最初と同じように仕事を任せているつもりでも、次第に期待した結果が得られなくなったと感じました。

率直にいうと、「使い続けるほど、うまく仕事をしてくれなくなる」という感覚です。AIを動かし続ければ、その分だけ成果が積み上がるわけではありませんでした。

別々に作業させるほうが、仕事が進んだ

一方、ClaudeとCodexに別々に作業を任せると、まとめて運用していたときよりも、本来期待していた仕事ができると感じました。私の用途では、複数のAIを一つの仕組みで動かし続けることより、それぞれに作業を任せるほうが、結果として仕事を進めやすかったということです。

これは、ClaudeとCodexのどちらが優秀かという比較ではありません。

Codexについては、使い方を変えた体験もありました。ターミナル(黒い画面)で使っていたときは、使用量が早く減り、Codexの力を引き出せている感じもしませんでした。そこで、同じCodexをデスクトップ版(パソコンにインストールして、普通のアプリの画面で使えるもの)に切り替えたところ、使用量の減りが目に見えて少なくなりました。

ただし、設定・仕事・会話の長さをそろえて比べたわけではありません。画面の種類が差を生んだとは言えず、私の環境での体験として書いています。

分かっていないこと

今回の失敗から、「3アカウントで使うとAIの性能が落ちる」とは言えません。現在のAIでは連携や自動化がすべて無理だとも考えていません。

会話の長さ、同じ環境での運用、仕事の渡し方、複数アカウントの連携のうち、何がどの程度影響したのかは、一つずつ確かめていません。今の段階で言えるのは、私が組んだ運用では、期待したほど作業が進まず、別々に使うほうがよかったということです。

失敗から得たこと

大切なのは、何個のAIを動かしているかより、作りたいものが完成に近づいているか、自分の対応が減っているかです。エラーを直す作業が増えるなら、自動化の仕組み自体を見直す必要があります。

ClaudeもCodexも、個別に使うと頼りになる場面があります。それでも、今回の連携方法では、その力を十分に生かせませんでした。AIを増やす前に、別々に任せるほうが仕事を進めやすい場合もある。私にとっては、それがこの失敗で得た実感です。

作るのに時間をかけたくないときは

詰まりどころを1つずつ潰していく時間は、どうしてもかかります。実際に作って動かしているものは、そのまま使える形に整えています。 新しく出したときと、記事にしていない小さな回避策は公式LINEで先に流しています。今あるものはAIクラフトに置いてあります。

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この記事を書いた人: SK Forge

AI開発にのめり込んでいる個人開発者です。ブログの全自動運営をはじめ、作業をAIに任せて時短する仕組みを作り、浮いた時間を副業に回しています。その開発記録や悪戦苦闘したところを、このブログとXでそのまま公開中。完成したツールやアプリは、AIツール専門のマーケット「AIクラフト」で販売しています。

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